こんにちは。
仏壇屋3代目のこうすけです!
創業60年の仏壇屋として、
これまでたくさんのお仏壇と向き合ってきました。
そんな私たちが今、
「仏壇供養・処分」の事業を行っています。
すると時々、
「仏壇屋なのに、なぜ処分をやるのですか?」
と聞かれることがあります。
今日は、その理由についてお話ししたいと思います。
仏壇を手放すことに、悩み続ける方が本当に多い
私たちは、
お仏壇を小型化して残す「結壇(ゆいだん)」というリメイク事業も行っています。
これまで、数多くのお客様とお話をしてきました。
その中で強く感じたのが、
仏壇を手放すことに悩み、
罪悪感を抱えている方が本当に多いということです。
もちろん、
リメイクという形で残せるケースもあります。
ですが実際には、
・仏壇を継ぐ人がいない
・家族で意見が分かれている
・費用面の問題
など、
どうしても残し続けることが難しいケースも少なくありません。
「本当は残したい気持ちもあるんです」
そう話される方も多くいらっしゃいます。
ですが、
現実的な事情の中で、
“手放す”という決断をされる方もいる。
私は、
そうした方々を見ていて、
「手放すこと=悪いこと」
ではないと思うようになりました。
今の時代、“持ち続けられない”ことも自然なこと
昔と今では、
家の広さも、
家族構成も、
暮らし方も大きく変わりました。
以前のように、
大きなお仏壇を代々受け継いでいくことが難しいご家庭も増えています。
だからこそ、
悩んだ末に仏壇処分という選択をされた方に対して、
「私の代で手放してしまった」
「ご先祖様に申し訳ない」
そんな後悔だけが残ってしまうのは、
違うと思ったのです。
私は、
仏壇を“無理に残させる”ことよりも、
その方が納得して区切りをつけられることの方が大切なのではないかと考えるようになりました。
だから私たちは、
仏壇屋でありながら、
“手放す人に寄り添う仏壇供養”
を行っています。
私自身、仏壇に救われた経験があります
私は5歳の頃に大好きだった母を亡くしています。
幼い頃の私にとって、
仏壇は母を思い出せる大切な場所でした。
手を合わせることで、
母とつながっている気がして心が救われました。
だからこそ私は、
仏壇を単なる家具だとは思っていません。
家族の想いがあり、
祈りの時間が積み重なった、
大切な場所だと思っています。
そんな仏壇のことで、
苦しんだり、
悩み続けたりする人を少しでも減らしたい。
それが、
この事業を始めた理由のひとつです。
「ただ処分するだけ」にはしたくなかった
仏壇処分を行う業者は数多くあります。
一方で、
・本当に供養されるのか分からない
・あとから追加料金が発生した
・大切に扱ってもらえるのか不安
そうした声を耳にすることもありました。
だからこそ私たちは、
単なる回収業のような形にはしたくありませんでした。
仏壇は、
単なる“古い物”ではなく、
家族の歴史や想いが詰まった場所だからです。
大切にしてきたからこそ、
手放す時に悩む。
私たちは、
そんな気持ちに最後まで寄り添いたいと思っています。
手放さなければならない場合でも、
「ただ処分された」ではなく、
「ちゃんと向き合えた」
「これでよかった」
そう思っていただける形を大切にしています。
後悔や罪悪感だけが残らないよう、
最後まで丁寧に向き合うこと。
それが、
私たちの考える仏壇との向き合い方です。
少しでも「後悔が残らない形」を目指して
私たちの仏壇供養では、
少しでも後悔が残らないよう、
さまざまな取り組みを行っています。
少しでも想いを残せるよう、
お仏壇の木材から写真立てを製作しています。
また、
作業の一部を障がい者施設の方々にお願いし、
売上の一部を寄付するなど、
仏壇を手放すことが、
少しでも障がい者支援や社会貢献につながる形を目指しています。
仏壇を手放すという選択が、
少しでも誰かの支えにつながり、
気持ちが軽くなるきっかけになればと思っています。
私たちが本当に残したいもの
私たちは、
お仏壇を無理に残すことだけが正解だとは思っていません。
ですが、
大切な人やご先祖様を想い、
手を合わせる習慣は、
これからも残ってほしいと思っています。
形は変わっても、
祈る気持ちは残せる。
その文化を次の世代につないでいくことが、
これからの仏壇屋の役割なのではないか。
そう考えています。
だから私たちは、
仏壇屋でありながら、
あえて仏壇供養・処分の事業を行っています。
最後に
お仏壇を手放すという決断は、
簡単なものではありません。
だからこそ私たちは、
ただ回収して終わりではなく、
「この選択でよかった」
そう思っていただけるような、
後悔の少ない仏壇供養を目指しています。
「手放す」という選択も、
誰かを大切に想った結果なのだと思います。
その想いごと、
私たちに安心して任せていただけたら嬉しいです。